結婚の話

‪先日おじさま軍団と食事する機会があり、他愛のない話や共通の趣味の話題等で盛り上がった。‬

軍団員は、学生時代の部活生活を共にした方々で、私だけ20年以上隔たりのある後輩にあたる人間である。

なので、皆さん割と可愛がってくれる。

これからおじさま達をdisるのだけど、決して嫌いなわけではない。むしろ好きなおじさん達だ。

最初に言っておかないと勘違いされそうなので。

他愛のない会話の中で、

「お前結婚は？」

という、いつもの質問をされたので、

「してないですし、今興味もないです。」

と、正直な気持ちを答えた瞬間の、おじさま達の嬉々とした顔で全員が食事の手を止めて私の方を振り返る光景は忘れられない。

全員が一瞬にしてマウンティングモンスターに切り替わる瞬間だった。

あれは、もはや面白かった笑

俺にしゃべらせろ！ワイヤワイヤ

我が先じゃ！セイヤセイヤ

私の体験談をば！ワッセーワッセー

とばかりに、皆一斉に結婚について喋りだす。

「お前結婚しないとダメだぞ」

「結婚は良いぞ」

「分かった！1回はしておけ」

「俺達の頃はな」

等々、ここぞ！とばかりに矢継ぎ早に結婚についての話を豪速球で投げてくる。

これがマウンティングか…

とか思いながら、軍団の銃弾を全身で受けていると

「お前、今何歳？」

と。

来た！これは第2弾への幕開けの合図だ

ゴングだ

よっしゃ、任せろ！皆さんの期待に応える良い回答してやるからな！

「33です」

ソレキタ！

ホイサッサ！

ヤッホイヤッホイ！

ワチャワチャワチャー！

私には「33です」以降の皆さんの盛り上がりは、上記のように聞こえていた。

実際は、

「じゃあお前すぐにでも結婚しなきゃ！」

とか

「1度してみて考えたらいいんだから」

とか

言っていたと思う。

興味ねぇっていう人間に対して、よくもまぁパワープレイで結婚を勧めるなぁと。

つっぱって押し出しに持ち込もうとする力士が如く、百連でつっぱりが飛んできた感覚。

千代大海かよ。

私が結婚しない事で、何か迷惑をかけましたか？

私が結婚すると、何かいい事あるんですか？

みたいな。

いや、わかるよ。わかる。

そういう事じゃないんでしょ？

皆さん親心で言ってくれてて、全然嫌味を感じる事もないし、純粋に結婚したら良いって言ってくれてるのはとても分かる！

私も皆さんを嫌いじゃないのと同様に、皆さんもそんなに私を嫌いじゃないだろう。

わかるけど、興味ないものはないのよ。

陶芸に興味ない人に、ろくろ回しに行こうつっても来ないでしょ？

陶芸は面白そう過ぎて例えとして良くないか。失敗した。

なんにせよ、暖簾に腕押しなわけです。

パワープレイで来られても、1mmもなびかないわけ。

その中でも、一理あると思ったのは

「1度してみて、考える」

て言葉。

私は基本この精神で生きてるので、これは耳に残った。

が、結婚に関して言えば、「結婚」そのものが目的ではないので、「結婚」してみるにしても相手が必要で、少しでも「結婚」してみたい相手がいない私には、トライアルもする気にならない、、というか出来ない。

そう、「結婚」は私にとって目的じゃないのだ。

これは、その場で言うとややこしくなるので言わなかったが、私にとって「結婚」は、行政に書類を提出して人間2人が所帯を共にする事を通告する行為以上でも以下でもない。

そういう認識。

税制上少し優遇される。

だけの話。

本当に興味ないのよ。

簡単に言えば

結婚？なにそれ美味しいの？

状態なわけ。

そこへ来て、たくさんのおじさま方にあんな嬉しそうな顔で「結婚しろ」と言われまくると、ふーん。へー。以外の言葉が見つからず、ヘラヘラするだけの人形になるしかなかった笑

マウンティングって楽しいもんね。

結婚に対しては、マウンティングされる側の事が多いね。

とても好きで一生を添い遂げたい人と一緒に居たとしても、結婚するかどうかはまた別の話かな。

必要性を感じないので。

「お前が捻くれてるのは、そういう相手が1人もいないからだろ！」

「さてはお前童貞だな！？」

という方に言っておくと、私がこの考え方に至る前は、結婚しようとしていた女性も居たし、1度(模擬だけど)式を挙げたこともある。

一般的な、結婚に憧れる少年の頃もあったんだよ。

あと童貞じゃない。

戻れるなら戻って、毎回童貞なんだけどって言いたいくらい童貞じゃない。

まぁ、本筋は、今結婚する気は全くない。

が、する気が起きればするかもしれない。

別に焦りもないし、むしろ考えてない。

考える事は他にたくさんあるので。

て、事ですかね。

興味が湧けばするよねきっと。

以上